思っていた通り、お婆様とのディナーは会話がまったく無く、黙々と運ばれてくる料理を口に入れるという動作を繰り返していた私。
───緊張して、料理の味が全くしないよ……
たまに向かいの席から感じる突き刺さるような視線に、体が強張るのがわかる。
この状態で食欲なんて無いんだけど、他にやる事が無いから無理矢理詰め込んでいれば
「スクールでは、随分と生意気な態度をとっているそうね?」
突如聞こえた不機嫌な声に、極限の緊張をしていた私は、口の中の料理を吐き出すところだった。
「え……?」
身に覚えの無い事を言われて、頭がプチパニックを起こす。
───生意気な態度?
「ハウスでの態度が問題だと、スクールから連絡がありましたよ。シーモア家のお嬢さんにまで迷惑を掛けるなんて。
全く……恥ずかしいくて仕方が無かったわ!」
手に持っていた筈のナイフとフォークは、既にお皿の上に置かれ、お婆様はこれ以上食事をする気は無いようで。


