Wonderful DaysⅠ



それは、兄さん達が帰宅する前日の事だった……


「本日のディナーはミシェル様とご一緒になりますので、18時50分にお迎えにあがります」


「え……?」


執事さんからの突然の申し出に、驚きで固まってしまった。

だって、今まで兄さん達が居なかった時は、一度だって一緒に食事をした事なんてなかったから。


「では、また後ほど……」


私の意志は関係ないのか、伝達事項だけ伝えると返事を聞く事無く立ち去ってしまった執事さん。


「───はぁ……」


パタンと閉じた扉を見ながら深い溜め息を吐くと、緊張で強張っていた体の力が抜けていく。

お婆様と食事だって聞いただけでこんなに緊張しているのに、ちゃんとお父さん達の事聞けるのかな……


一抹の不安を抱えながら、約束の時間を待っていた。