スクールの休みになる前に帰って来てしまった私は、やっぱり兄さん達よりも早く着いていて自室に篭っていた。
理由はいつもと少し違うけれど……
此処で誰かに会っても無い者として扱われているから、いつも出来るだけ人目に触れないようにしていた。
でも今回は、全身を強打した体が悲鳴を上げて動けなくて。
お婆様が部屋に訪れる事は無く、たまにやって来るのは執事さんかメイドさん。
一日の大半を一人で過ごしているから、どうしても考えてしまう。
───なんで、お婆様はお父さんとお母さんの結婚に反対だったんだろう……
グルグルと、その事ばかりが頭を巡る。
兄さん達が帰って来る夏休みになる前に、直接聞いてみたいと思っていた。
兄さん達がこの事を知っているのかわからなかったから。
そして、なんとか自力で歩けるようになった頃、そのチャンスは訪れた。


