Wonderful DaysⅠ



スクールの休みになる前に帰って来てしまった私は、やっぱり兄さん達よりも早く着いていて自室に篭っていた。


理由はいつもと少し違うけれど……


此処で誰かに会っても無い者として扱われているから、いつも出来るだけ人目に触れないようにしていた。

でも今回は、全身を強打した体が悲鳴を上げて動けなくて。

お婆様が部屋に訪れる事は無く、たまにやって来るのは執事さんかメイドさん。

一日の大半を一人で過ごしているから、どうしても考えてしまう。


───なんで、お婆様はお父さんとお母さんの結婚に反対だったんだろう……


グルグルと、その事ばかりが頭を巡る。


兄さん達が帰って来る夏休みになる前に、直接聞いてみたいと思っていた。

兄さん達がこの事を知っているのかわからなかったから。


そして、なんとか自力で歩けるようになった頃、そのチャンスは訪れた。