そして、その虐めは生徒のみならず、ハウスで食事の用意をしてくれるおばさんやハウスマスターにまで広がっていく。
私の噂を耳にしたのか、存在自体が無いかのような無視、食事の順番抜かしは日常茶飯事で。
ハウスマスターに相談すれば
「やりたい人にはやらせておけば、そのうち解決する」
「いじめられても、あなたが反応しなければ解決する」
「何をされても無視しなさい」
などと言って、真剣に取り合ってくれない。
そして、それをいいことに益々ヒートアップしていく。
そんな中、スクールに入ってから何度目かの長期休みを迎える頃───
私は肉体的にも精神的にも限界に達していて、まともに判断出来る状態ではなくなっていた……
「……ねぇ、あなた。いつになったら日本に帰ってくれるの?」
「…………」
掛けられた声に、また、いつもの日常が始まったと思った時。
無視して通り過ぎようとしたら
「私を無視するなんて何様なの!」
ドンと背中に強い衝撃を受けた。
その瞬間、何が起きたのかわからなかったけど、ゆっくりと流れていく景色に、降りようとしていた階段から突き落とされたのだと理解する。


