Wonderful DaysⅠ



そして、その虐めは生徒のみならず、ハウスで食事の用意をしてくれるおばさんやハウスマスターにまで広がっていく。

私の噂を耳にしたのか、存在自体が無いかのような無視、食事の順番抜かしは日常茶飯事で。


ハウスマスターに相談すれば


「やりたい人にはやらせておけば、そのうち解決する」


「いじめられても、あなたが反応しなければ解決する」


「何をされても無視しなさい」


などと言って、真剣に取り合ってくれない。

そして、それをいいことに益々ヒートアップしていく。


そんな中、スクールに入ってから何度目かの長期休みを迎える頃───


私は肉体的にも精神的にも限界に達していて、まともに判断出来る状態ではなくなっていた……


「……ねぇ、あなた。いつになったら日本に帰ってくれるの?」


「…………」


掛けられた声に、また、いつもの日常が始まったと思った時。

無視して通り過ぎようとしたら


「私を無視するなんて何様なの!」


ドンと背中に強い衝撃を受けた。

その瞬間、何が起きたのかわからなかったけど、ゆっくりと流れていく景色に、降りようとしていた階段から突き落とされたのだと理解する。