Wonderful DaysⅠ



最初は、気のせいかと思ってた 。


今まで話し掛けられる事はなくても、グループ行動の時は一緒に行動してくれていたルームメイト。

だけど、態度が目に見えるように変わってきて……

ある日、目を覚ましたら誰も部屋に居なかった。


「……あれ?」


朝食の時間に間に合うように起きて誰も居なかった事なんてなかったから、最初は何が起きたのかわからなくて。

急いで身支度を整えて、寮のダイニングホールに向かえば、既に食事を始めていたルームメイト。

私に気づいた一人が、こっちを見ながら皆に耳打ちを始めると一斉に視線が集まる。


───え……何?


向けられた視線は、決して気持ちのよいものではなくて。

部屋の空気がガラリと変わったのがわかった。


このまま進んで行くのが躊躇われるほどの空気に足が止まる。


そんな時、寮生の集団の中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「あら、まだスクールに居たの? ミックスさん」


声の方へと視線を向ければ、数週間前に私に話し掛けてきた先輩が立っていて……

その表情に、思わず息を呑む。


彼女の蔑むような笑みを浮かべた表情は、きっと生涯忘れる事は無いと思う。