Wonderful DaysⅠ



先輩の口から知らされた話は、11歳の私には衝撃的で。


その日の夜はベッドで横になったけれど、中々寝付く事が出来なかった。


真実を聞きたくても、相談できる人もいない。

心の中では嘘だと思いたかったけど……

考えてみれば、思い当たる事があった。


父は仕事と言って、よくイギリスに帰っていたけれど、母や私は一度もお婆様に会いに行った事が無い。

そう考えると、先輩から聞いた話は真実なのかな…と思えてくる。


───あぁ、そっか。だから、挨拶してもお婆様やメイドさん達に無視されていたんだ……


このスクールに来て、初めてお婆様達の態度の意味を知った。


───兄さん達は、この事を知ってたのかな……


唯一、変わらずに接してくれている兄達が、この事を知っていたのか聞いてみたかったけど、離れたスクールの寄宿舎生活ではそれも出来なかった。




そして、私に対する皆の態度に変化が見られたのは次の日から────


イギリスでも有名なウィンザー家という事で、私の噂はあっという間に広がり、学校中の注目を集めていた……