……あのウィンザー?
「は、はい……」
久しぶりに話し掛けられて、声が上擦る。
「ふぅん。なら、なぜ貴女だけ外国人枠で入学したの?」
「……外国人枠?」
恐らく上級生であるその人は、透き通るようなブルーの瞳に長いブロンドを巻いていて、まるでバービー人形のようにスタイルが良い。
興味深げに聞いてくる、その質問の意味がわからず首を傾げる。
このスクールへは、お婆様の命令で全て執事さんが手続きをしていたから、私にわかる筈も無く……
「あの……外国人枠って何ですか?」
私の返事に、目を丸くする先輩は
「ウィンザー家だったら、何処かのプレップからの入学が普通でしょう?
実際、貴女のお兄様達はプレップから、あのイートンに入学されたのだし。
なのに、妹の貴女だけ外国人枠って、おかしいじゃない?」
兄さん達を引き合いに出して、疑問を投げ掛けてくる。
「入学の手続きの事はよくわかりませんが、外国人枠なのは、私が日本に住んでいたからだと思います」
それ以外の理由なんて思いつかないし。
素直にそう伝えれば
「貴女、日本に住んでいたの?」
こっちがビックリするくらいの反応を見せる。


