Wonderful DaysⅠ



この時の私は、英語さえ話せれば簡単にコミュニケーションを図れると思っていたけれど、それは大きな間違いだった。


元々、簡単に入れない筈のパブリックスクールは、プレップ・スクールを卒業した生徒が殆どで、仲良しグループが既に出来上がっていて。

朝昼夜の食事の時間、放課後の観劇やコンサート鑑賞まで、ともかくグループ活動三昧のルームメイト達との間には既に入り込めないような距離を感じていた。


私の場合、英語が話せなくてコミュニケーションがうまく取れないせいだったのかもしれないと思っていたんだけれど、どうも違ったみたいで。

入学して暫く経っても、必要以上に話し掛けてくる人はいなかった。

少しでも仲良くなる努力をしようと、私の方から積極的に話し掛けてみても、皆、迷惑そうな顔をしてその場を離れてしまう。


───やっぱり、生まれながらのお嬢様達とは話が合わないのかなぁ……


とか、考えながら落ち込んでいれば


「あなたって、あのウィンザー家の方なのでしょう?」


英語を教えてくれた先生のスパルタの賜物なのか、なんとか会話が出来るようになってきた頃、一人の生徒に話し掛けられた。