Wonderful DaysⅠ



そして、始まった新しい生活は……


散々なものだった。


私が新しい学校に行くよりも、先に寄宿舎に戻る事になってしまった兄達。

屋敷に残されたのは、英語を話せない私と日本語を話せないお婆様やメイドさん達で。

今まで兄さん達に通訳してもらっていたから、当然だけど意思の疎通が出来るはずも無く……


何とか挨拶だけはと思って、一生懸命英語で話し掛けてみたのだけれど


「……おはようございます」


「…………」


お婆様はおろか、メイドさん達にまで無視されてしまってコミュニケーションを取る事すら出来なかった。


最初は、私の発音が悪かったのかも…と思って、気をつけながら挨拶をしてみたんだけど結果は変わらずで……


流石に何度も続けば、無視されているんだな……と、安易に理解出来た。


───私、何か失礼な事しちゃったのかな……


でも、いくら考えても無視される理由が見つからなかった。


そして、兄さん達が学校へ戻って行ってから3日後。

お婆様達に無視されている理由もわからないまま、入学するパブリックスクールの寄宿舎へと引越しをした私は、そこでその意味を知る事になる……