Wonderful DaysⅠ



此処がどこかわからない以上、勇気を出して誰かに聞こうとしたら近くで話し声がする。

よしっ!と気合を入れて口を開こうとしたけど、その先の動きを止めた。

なぜならば、その声が───


「ちょっとでいいからさぁ、金貸してくんない?」


カツアゲしてる最中だったから・・・


取り敢えず、声がした方をそっと覗けば人気のない公園だった。

その中のジャングルジムの前で数人のチャラそうな男達に囲まれた、スーツ姿の男の人が見える。

サラリーマンなのか随分、気が弱そうなその人はビクビク怯えていて今にもお財布を差し出そうとしていた。


───そこでお財布渡しちゃダメでしょ・・・


これは綾ちゃんが言っていた「オヤジ狩り」と言うやつだろうか・・・

他に助けを呼ぶにも人っ子一人いないから無理。

そして私は携帯を持っていない。