変わる事はないと思っていた日常が壊れたのは、私が小学5年生の冬。
いつもと少し違っていたのは、父の仕事の都合で修さんの家に預けられていた事だった。
父は母を連れてニューヨークへ。
『これから日本に帰るからね』
母の電話の声を最後に、1週間すれば帰ってくるはずの両親は二度と戻って来なかった。
3日経っても帰って来ない両親。
何で帰って来ないんだろう?と疑問を抱き始めた頃、私を迎えに来たのは何故かイギリスに居るはずの兄達だった。
「何で、兄さん達が日本に居るの?」
私の問い掛けに、兄達は悲しそうに微笑むだけで。
不思議に思いながらも、迎えに来てくれた兄達と共にプライベートジェットに乗り、イギリスに向かった。
……何も知らされないまま───


