Wonderful DaysⅠ



こんな状態で、高校卒業まで待つなんて拷問じゃねぇか……


なんて思っていたが、どうやら神様は魁の味方をしたらしい。


兄貴が迎えに来ると言っていた日に、再び高熱を出した彼女。

検査をしてみれば、A型のインフルエンザに混じってB型の反応が出るという珍しいパターン。

連れ帰るのは無理と判断して、煌に再び連絡を取ってもらい、更に4日間預かる事になった。


まぁ、俺の帰宅も4日間延びたわけだけど。


医者の俺が居るというのに、彼女が心配なのか部屋に篭りっきりの魁に


「なぁ、魁。お前、そろそろ学校行った方がいいんじゃねぇの?」


「…………」


提案してみたが、見事にスルーされた。


───おい。


学校には行かずに、何故かこの部屋で勉強をしている魁は眼鏡を掛けて分厚い本を読んでいる。

魁の通っている高校は、超進学校で1日休めば遅れを取り戻すのに3日掛かるって言われてるんだぞ?

大丈夫なのかよ?

「インフルエンザがうつっても知らねぇぞ!」と言いたいところだが、しっかりと安全距離を保っている魁には掛ける言葉も無い。

それにしても…何で、息子が学校をズル休みしてるのに、父親も煌も何も言わないんだ?

誰でも感じるであろう疑問を考えていれば、コンコンと来客を告げる音が鳴る。