Wonderful DaysⅠ




地図を広げてみれば、詳細に描かれた目的地までの道程。


「やっぱりアル兄さんとは違うよね!」


これなら迷う事は無いと足取り軽く歩を進める。


───30分後・・・


「・・・ここは何処?」


通った事のない道で完全に迷子になった私が地図を握り締めて立ち尽くしていた───


「何処で間違えたの?」


一人呟くが当然、答えは返ってこない・・・


きっとこの地図はもう役に立たないと思う。

だって・・・地図を引っ繰り返してぐるぐる回そうが、裏返しにしようが今、自分がこの地図上の何処に居るのかすらわからないんだから。

右を見ても左を見ても同じに見えるこの道。

辺りは真っ暗だから余計に分かり辛い・・・

目的地のスーパーにさえ着けないって、どうなの?


「───はぁ・・」


地図と睨めっこしていた目から瓶底メガネを外すと、思っていたよりも負担が掛かっていたのか視界がぼやける・・・

左手の親指と人差し指で眉間を揉むと少しクリアになってきた。