Wonderful DaysⅠ



「そ。魁の上に兄貴が二人で、下に妹が一人の四人兄妹」


そう言いながら、丸テーブルにフルーツの盛り合わせのお皿を乗せると、隣にあった椅子に腰を掛けて興味深げに聞いてくる。


「あいつの兄貴達には、会った事ある?」


「慧さんだけ……」


「へー、慧には会った事あるんだ……」


先生はオレンジ色のメロンをフォークで刺すと「はい、どうぞ」と、笑顔で差し出してくるから


「…ありがとうございます」


咄嗟に受け取ってしまった。

あまり食欲は無かったけれど、貰ってしまったから口に運ぶ。


「いただきます」


久し振りの食べ物を含めば、メロンの果汁の甘さが口の中に広がった。


「おいし…」


「それは、良かった」


にこりと微笑んだ先生は、私の手からフォークを受け取ると、またフルーツを刺して渡してくれる。