「あ…響君! だって、こうでもしないとマリアちゃんに会えないんだもん!!」
ぷくっと頬を膨らませて文句を言う愛さんに近付いた先生は
「お前ねぇ……彼女は、まだ熱があって安静にしてなきゃダメなの。
それに、彼女はインフルエンザなんだから、お前にうつったら俺が家に帰れなくなるんだよ!」
「ちょ、ちょっと、響君!?」
「はいはい、またね~!」
愛さんの背中をグイグイ押して、ドアの向こう側へと強制連行した。
無理矢理、部屋の外に出された愛さんは、扉の向こう側で叫んでいたけれど
「…ったく、鍵掛けるの忘れてた。煩い奴で悪かったな……」
先生は「ふぅ…」と溜め息を吐きながら戻ってくる。
「あの…今の方って……」
結局、名前しかわからなかった愛さんが何者なのか疑問をぶつけてみれば
「あぁ…あれ、魁の妹。うるせぇだろ?」
「い、妹さん!? 魁さんって三人兄妹だったんですか?」
「いや、四人」
「よ、四人ですか……」
愛さんが妹だって事にも驚いたけど、意外と兄妹が多い魁さんにビックリした。


