Wonderful DaysⅠ



「さすが、魁君。マリアちゃん、超可愛い~!!」


目をキラキラと輝かせながら、魁さんと私を褒める女の子。

何で魁さんを褒めているのかは、わからないけれど……


───か、可愛い? 私が!?


自慢じゃないけど、二人の兄さんと修さん以外で私を可愛いなんて言ってくれる人はいなかった。

それだって、身内贔屓(みうちびいき)だってわかっているから数にも入らない筈。

それを同年代の、しかも女の子から言われるなんて……


───嬉しいじゃないかっ!


熱に浮かされながらも、褒められた余韻に浸っていれば


「マリアちゃん?」


全く反応のない私を呼ぶ声に、現実に引き戻された。


「あ…はい……」


「私、愛(あい)って言うの。よろしくね!」


「はぁ……」


にっこりと微笑みながら、私の手を握ってブンブンと振る愛さん。


───名前はわかったけど、どなたですか……?


その勢いに圧倒されていれば


「こら、愛。此処には立ち入り禁止だって、魁に言われてるだろ?」


お皿に乗せたフルーツの盛り合わせを片手で持ちながら、部屋に入って来た先生の姿が視界に映った。