Wonderful DaysⅠ



普段ならば簡単に開く蓋と悪戦苦闘していれば、カチャリと静かに開いた扉。

先生が戻って来たのかと視線を向ければ


「うそ……本当に居た……」


少しの隙間からこっちを覗き込んでいたのは、先生ではなくて私と同じくらいの女の子だった。

目を見開いて驚いている女の子は、目鼻立ちのはっきりとした美少女で、栗色のセミロングの髪を揺らしながら部屋の中へと入って来る。


「うわぁ~、部屋に連れ込んでるって本当だったんだ…魁君ってば大胆~!!」


興味深げに近づいて来る女の子は、今の私とは違ってテンション高め。


「あなたが“マリアちゃん”なんでしょう?」


どうやら私の事を知っているらしい女の子に、こくりと頷けば


「きゃあ、やっぱり! ずっと、マリアちゃんに会いたかったの。魁君に何度言っても、会わせてくれないんだもん」


益々、上がる女の子のテンションに首を傾げてしまう。

私に会いたかったと言う女の子。


───あなたは一体、誰なのでしょうか?