Wonderful DaysⅠ



グサグサと突き刺さるような視線に居た堪れなくて、助けを求めるように隣の魁さんを見上げれば


「どうした?」


私に気付いた魁さんが声を掛けてくる。


「えっと…バイクのライトが眩しくて……」


視線に耐えられません…とは言えなくて、咄嗟に思いついた言い訳をしてみたけれど


「…………」


無言で目をパチパチと瞬きする魁さんは


「──…ぷっ…」


私の顔を見て吹き出した。


「…………?」


何で、私の顔を見て笑うの?

そんなに変な顔なんだろうか……


「違うだろ?」


「え?」


「あいつらの視線に耐えられねぇんだろ。顔が引き攣ってるぞ…クックッ……」


───げっ! バレてる…


顔の引き攣りを誤魔化すように、両手で頬を押さえたけれど魁さんにはバレていて。

何処かに穴があったら飛び込みたいくらい恥ずかしかった。