グサグサと突き刺さるような視線に居た堪れなくて、助けを求めるように隣の魁さんを見上げれば
「どうした?」
私に気付いた魁さんが声を掛けてくる。
「えっと…バイクのライトが眩しくて……」
視線に耐えられません…とは言えなくて、咄嗟に思いついた言い訳をしてみたけれど
「…………」
無言で目をパチパチと瞬きする魁さんは
「──…ぷっ…」
私の顔を見て吹き出した。
「…………?」
何で、私の顔を見て笑うの?
そんなに変な顔なんだろうか……
「違うだろ?」
「え?」
「あいつらの視線に耐えられねぇんだろ。顔が引き攣ってるぞ…クックッ……」
───げっ! バレてる…
顔の引き攣りを誤魔化すように、両手で頬を押さえたけれど魁さんにはバレていて。
何処かに穴があったら飛び込みたいくらい恥ずかしかった。


