Wonderful DaysⅠ



会話の間にも、段々近付いて来るバイクの爆音に


「そろそろ行かねぇと、マジでヤバそうだな」


「おい、待て!!」


追い掛けた魁さんを振り切って、バイクを何度か吹かすと「じゃあな」と手をヒラヒラさせて走り去ってしまった白石。


爆音とは反対方向に走り去った白石を忌々しげに睨み付けていた魁さんだったけど、その姿が見えなくなると小さく舌打ちをして、私に視線を合わせた。


「…………」


「魁さん?」


何も言わないまま私を見ている魁さんに声をかけてみると


「──…ごめん」


魁さんの口から零れ落ちたのは、謝罪の言葉。


「何で、魁さんが謝るんですか?」


「俺のせいで、お前が狙われるかもしれない…」


さっきの白石に撮られた画像の事を言っているのだろうか……