Wonderful DaysⅠ



バイクのヘッドライトが消えて、私にも男の姿が見えてきた……


バイクに跨る長い足に、鍛え上げられた上半身は白い特攻服の上からでもよくわかる。

視線を上げていけば、頬を突くような凍てつく風に長く輝く白い髪が靡いて、その髪から覗く眼光は鋭い……


長い白髪……


「…………!!!」


その姿には、確かに見覚えがあった。


「白っ……うぐっ…!」


思わず“白石”と叫びそうになって、伸びてきた魁さんの手に口を塞がれる。


「──…何の用だ、白石」


今まで無言を貫いていた魁さんが初めて口を開いた。


そう……

私達の足を止めたのは、初対面で回し蹴りで気絶させてしまった『白皇』の総長、白石 透だった……