Wonderful DaysⅠ



ちらりと振り返ってみれば、爆音を鳴らして通り過ぎて行く3台のバイク。


以前、みなとみらいで葵さん達『神威』と出会った事を思い出した。

この辺は暴走族が好んで走るルートなのかな?とか考えていれば、通り過ぎて小さくなった筈のバイクの音が再び大きくなってくる。


何だか、嫌な予感……


───気のせいだよね?


そう思いたいけど、バイクの音は確実に私達に近付いていて……

魁さんもそれに気付いているから、表情が益々険しくなってくる。

その眼光は後ろに向く事無く、前方を睨みつけていて警戒しているのがわかった。


それもその筈、爆音はぐるりと一周回って私達の正面から向かって来る。


「魁さん…」


不安になって思わず声を掛けると、握られた手に力が込められた。