Wonderful DaysⅠ



私を庇うように立った魁さん。

流石に私を抱えたままでは入れなかったらしく、やっと地に足を着けられてホッとしたのも束の間。

次の瞬間には、魁さんの懐に入るように抱き締められていて……


ドクン……


今の状況を、頭が理解する前に鼓動が大きな音を立てた。


「かっ、魁さんっ!!」


今度こそ伝えようと慌てて見上げれば、私を見ていた魁さんと思いの外、近くで絡み合う視線に驚いて。

更に、今にも触れてしまいそうなお互いの唇に失神しそうになった。


「し──っ……」


ふらつく私を優しく抱き留めて、唇に人差し指を当ててくる魁さん。


───ダメだ……


今日の魁さんは、絶対おかしい。