Wonderful DaysⅠ



「え?」


───あと一人って……?


遠くを睨んでいるのか、魁さんの眼光は鋭いまま。

その視線を辿って行けば、これまた見慣れた人物が視界の端に映る。


───何で、ヴィクトルさんまでこんな所に居るの?


そこには、グレゴリーさんと共にアル兄さんのSPを務めているヴィクトルさんの姿があった。

グレゴリーさんみたいな強面ではないけど、ガッシリした筋肉隆々の元軍人さん。


普段ならアル兄さんから離れる筈の無い二人が、何故こんな場所に居るのか頭の中で思考を巡らせる。


そこで思い当たるのは……

今日は、アル兄さんと食事の約束をしていたのに私はそれをすっぽかして魁さんと此処に居て。

慧さんがアル兄さんに何て説明したのかわからないけれど、その場に姿を見せない私を心配してSPの二人を捜索に向かわせたのかもしれない。


ってか、それで間違いないと思う。