「え?」
何故、そんなアクション映画みたいな事をするんですか?
…とは聞けない雰囲気に、自分なりに考えて一つの結論に達した。
───もしかして……魁さん、誰かに追われてるの?
絶対そうだ!
そうでなければ「走れるか?」なんて聞く筈ないし。
さっき、何処かを見て魁さんの機嫌が一気に悪くなった。
きっと、また何処かの暴走族に後をつけられてるんだ……
魁さんの雰囲気から察するに、あまり良くない感じがする。
───もしかしなくても、私って足手まといなんじゃ……
「あの、魁さん? 誰かに追われてて足手まといなら、私を置いて行って構いませんからっ!」
「は?」
横を並んで歩く魁さんを見上げれば、何言ってんだ? みたいな顔をする。
───あれ? 違うの?


