Wonderful DaysⅠ




俺も向かいのソファーに座ってアル君を見れば、早くも紅茶を注文していて俺も慌てて同じ物を頼む。


「全く。俺の楽しみを奪いやがって」


ウェイトレスが、席を離れたと同時に口を開いたアル君。


「俺にとっても、どうしても譲れないチャンスだったからね」


「…ったく、このブラコンめ!」


今のセリフ、そっくりそのままお返しするよ。


「お前だって、シスコンだろ?」


そう言えば「当たり前。」と返ってくる。


「俺……今、超~幸せ! 夢みたいなんだけど」


俺の言葉を聞いたアル君は、首を傾げて「はぁ?」って顔をする。


「俺は今、お前のせいで超~不幸だけどな」


「あの魁君が、俺の事を兄貴って呼んでくれたんだよ~」


少々、不機嫌オーラを発しているアル君の言葉を無視して話せば


「お前、普段は何て呼ばれてるんだよ?」


「ん? 普通に名前で呼び捨てだけど?」


気の毒そうな顔をしたアル君。

俺、何か変な事言ったか?