Wonderful DaysⅠ




「お~、アル君! どうしたの? 随分と、ご機嫌斜めじゃない?」


理由は、わかっているけどね。

俺の言葉に、頬をピクピクさせているアル君は


「理由は、お前が一番わかってるだろう?」


後ろにSPを2人従えて、今にも拳銃が出てきそうな雰囲気だ。


「ごめんね~、アル君。どうしても、あのマリアちゃんに会わせてあげたかったんだよ」


「俺だって、久しぶりにあの姿のマリアと食事がしたかったよ」


本気で悔しがっているアル君は、俺に負けず劣らずシスコンらしい。

それにしても……

魁君がホテルを後にして、雰囲気が良くなったと思ったのも束の間。

今度は、機嫌の悪いアル君に厳ついSPが二人……

ラウンジは再び張り詰めた空気が漂ったが、流石アル君。


「取り敢えず、座るぞ」


そう言って、さっきまで魁君が座っていたソファーに腰を下ろした。