何だ。ちゃんとラウンジに居るじゃん!
取り敢えず見つかって良かった。
……って、ホッとしている場合じゃなかった!
「超美少女だったんだねぇ、魁君のお姫様って」
魁君に耳打ちすれば、直ぐに俺を見る。
「ちょっと早いけど、魁君に誕生日プレゼントだよ」
「は?」
「ずっと、会いたかったんだろ? 本当の姿のマリアちゃんに」
俺の言葉を聞いた魁君は、照れているのか耳が赤い。
───可愛いなぁ……
普段は見せてくれない一面を見れて、今回のサプライズは大成功だと思った。
「ほら、お姫様が上で待ってるよ。もたもたしてると邪魔者が入っちゃうから、早く行け」
背中を少し押してやると
「サンキュ、兄貴」
信じられない言葉を残して階段を上がって行った。


