Wonderful DaysⅠ



まぁ、酔っちゃったにしても……


「取り敢えず、マリアちゃんを探しに行った方がいいんじゃない?
あの子一人にしたら、間違いなくナンパされて連れて行かれちゃうよ?」


助言してあげたのに


「誰のせいで、こんな事になってると思ってんだよ」


本気で凄んでくる魁君は、ヤクザに見える。


「一応、俺のせいになるのかなぁ? 俺も一緒に探すからさ」


「当たり前だ。」


魁君、怖い!!

俺、お兄様だよ?

背筋が凍るような睨みをくれる弟を宥めようとした時、不意に視線を上げた魁君が一点を見つめて固まった。

さっきまでの殺気が嘘のように消えて、信じられないものを見るように目を見開いている。


───何だ?


「───…マリア……」


「え? マリアちゃん?」


俺もつられるように、魁君の視線を追って行けば……

行方不明になっていた筈のお姫様も、階段の上から魁君を見て固まっていた。