ちらりと魁君の様子を伺えば、再び俺に鋭い視線を向けてくる。
「な、何かな?」
「大体、何で地下駐車場でマリアと逸れるんだよ」
そんな事、言ったって……
「エンジンも切らないうちに、マリアちゃんが先に走って行っちゃったんだから仕方がないだろ?
車を降りる時にはフラフラしてたから心配だったけど」
「フラフラ?」
「うん、フラフラ」
鋭い視線もそのままに、更に突っ込んでくる魁君が何だか怖いぞ?
「慧。もしかして、あの車でスピード出してたのか?」
あの車って、俺の愛車の事だよねぇ?
それに黙って頷けば
「車に酔ったのか……」
ぽつりと呟いた魁君。
俺の華麗なハンドル捌きに酔っちゃった?


