Wonderful DaysⅠ



「マリアを、此処まで連れて来たのは慧だろ」


確かに、そうなんだけどね?


「そうなんだけど、地下の駐車場で逸れちゃったんだよ~」


それを聞いた魁君の表情が、益々険しくなってくる。


「マリアを、何処かに隠したんじゃないのか?」


「何の為に、そんな事しなきゃいけないのさ?」


「───チッ……」


俺の言葉を聞いた魁君は舌打ちをすると、掴んでいた胸倉をやっと離してくれた。


「あいつ、方向音痴なんだよ……極度の」


「はぁ!?」


マリアちゃんが極度の方向音痴だって?

そんな事、アル君から聞いてない。

だったら、一刻も早く探さなきゃ……

あの姿で外に出たらヤバイだろ。