Wonderful DaysⅠ




(side:慧)

12月に入った途端にクリスマス一色になった街を横目で見ながら、渋滞気味の道路に嫌気が差す。

このままじゃ、俺の計画が台無しになっちゃうから車の間をすり抜けて先を急ぐ。

今回の計画は、アル君よりも先に到着していなければ意味が無い。

助手席には魁君の可愛いお姫様を乗せて、アルバートと待ち合わせをしているシェラトンまで送り届けるのが今日の俺のお役目なんだけど……


───ごめんね、アル君。


多分、君の可愛い妹は今夜一緒に食事をする事は無いと思うから、心の中で先に謝っておくよ。


アル君に今回の事を頼まれた時から計画していた俺のサプライズ。

これから起こる事を想像すると、ワクワクして思わず顔がにやけてしまう。


───魁君、どんな顔するかな~