Wonderful DaysⅠ



何とかして、綾ちゃんからの追撃を逃れようと試行錯誤するけれど……

良い案は全く思い浮かばない。


「マリア?」


……だからね?

容姿端麗な人が凄むと怖いんだってばっ!!

そんな綾ちゃんにタジタジの私は、視線を逸らして無言を貫く。


「マ~リ~ア~!?」


怖すぎる笑顔に、頬を引き攣らせて限界の私が口を開こうとした時だった。


ガラッ! と勢いよく開いた入り口の扉。


「席に着け~」


前扉の開いた音と共に教室に入って来たのは担任の篠原先生。


───た、助かった……


それぞれのグループで会話をしていた生徒達が皆、席へと戻って行く。

それを見て渋々、席に戻る綾ちゃんは


「マリア。後で、じっくり聞くから!」


捨て台詞を忘れない。

先生の声で今だけは逃れる事が出来た。

次の休み時間、綾ちゃんが来るまでに何とか誤魔化せる方法を考えなくては!


「…………」


私に出来るのだろうか…?