蓮さんの横から、ひょっこり顔を覗かせる葵さん。
笑顔で話しているんだけど……
何故か、背筋がぞくりとする。
「……チッ!」
葵さんの怖い笑顔に毒気を抜かれた蓮さんは、舌打ちをすると私から離れて行ったんだけど
「早くしろよ、クソ女。」
文句と睨みは忘れない。
それに返事をして、魁さん達の後を歩いて行く。
部屋を出て、迷子になりそうな廊下を歩いていると、まだ10時前だというのに神威の人達が結構居た。
一晩お世話になったから、擦れ違う度にペコペコお辞儀をしながら歩いていると、私を見た人達は目を見開いたまま固まっている。
いつもは、この反応が気になって仕方が無いけど、今はそんなに気にならない。
……此処では、カラコン入れてる人も結構いるみたいだし。
学校じゃないからかな?
違う……きっと、瞳の色が変わっても魁さん達の態度が変わらないからだ。


