恐る恐る覗いてみれば、床に倒れ込んでいる蓮さんの姿。
どうやら扉付近にいた蓮さんを、すっ飛ばしてしまったらしい。
私……また、やっちゃった?
「クソ女! テメェ、一度ならず二度までも……」
起き上がった蓮さんは、お腹を空かせてイラついてたのに、更に追い討ちを掛けてすっ飛ばしちゃったもんだから、すんごい形相で睨んでくる。
「す、すみませんっ!!」
起きてから謝ってばかりの私に詰め寄る蓮さんは
「謝って済むなら警察いらねぇんだよ!!」
暴走族らしからぬ言葉を発した。
「絶対ワザとだろ。」
断言なさる蓮様に
「決して、ワザとじゃありませんっ!!」
頬を引き攣らせながらも訴える私。
暫く睨み合っていれば
「お~い、お二人さん」
蓮さんの向こう側に居るであろう葵さんの呼ぶ声が聞こえた。
それに反応する私達二人。
「二人の面白コント見てるのもいいんだけどさぁ。そろそろ飯食いに行かない? 俺も魁も、すんげぇ腹減ってるんだけど」


