───何なの!?


「あの…私の顔に何かついてますか……?」


一向に誰も喋ってくれないから、私から聞いたのに……


「何で……」


目の前の蓮さんから発せられたのは、意味不明の言葉。

思わず眉間を寄せて首を傾げてしまった。


「あの…?」


「…クソ女。てめぇの目、カラコンじゃねぇよな?」


───カラコン?


「…………」


蓮さんからの確認の言葉に、寝起きでボーっとしていた頭がフル回転する。

私、今起きたばかりでカラコンなんてしてない。

じゃあ、今の私の瞳の色は……

蓮さんの言いたい事を理解した私は


「あ……」


言葉に詰まってしまった。


「おい、クソ女! てめぇ、外人だったのか!?」


不意に掛けられた言葉に、思わず反応してしまった。


「私はっ…「外人なんかじゃねぇよ」」


私の声に被せて、斜め前から聞こえた言葉に胸が詰まる。