Wonderful DaysⅠ



「お願いしますっ!貸して下さいぃ……」


懇願した顔が余程、凄い形相だったのか……
私の顔を見て、顔を引き攣らせる田中さんは


「りょ、了解っす!」


そう言うと、来た道を引き返して歩き出した。


田中さんは、一番近くにあったトイレに案内してくれたらしく


「此処なんすけど……」


「ありがとうございますっ!!!」


「わっ!ちょっと、待ってくださ……」


もう、恥ずかしいなんて言ってる場合じゃないくらい限界を迎えていた私は、田中さんの言葉を待たずにトイレのドアを開けた。


「…………」


絶句。


───え? 何だこれ? 此処ってトイレなんだよね!?


トイレだと言われて開けたドア。
でも、今、私の視界いっぱいに広がっているのはトイレのど真ん中に、ドーン!!と置かれた全自動麻雀卓が3台。

そこでは、男の人達がタバコを吸いながら麻雀をしていた。