魁さんと葵さん、蓮さんは部屋に入ると机の方に行って、何か話し始めている。
入っていいのかもわからなくて、部屋の入り口には私と田中さんが取り残されていた。
「マリアちゃん、中に入ってて」
葵さんが声を掛けてくれたけど
───さっきから我慢していたんだけど、おトイレ行きたいっ!!
実は、かなり前からトイレを我慢していた私。
あのスピードで走っていたせいか、体は冷え切っていて、手も悴んで指先の感覚が無い。
ついでに、髪の毛をブラシで梳かしたいし。
「あの、おトイレをお借りしたいんですけど……」
恥ずかしいから、田中さんにだけ聞こえるように耳打ちすると
「トイレっすか? ありますけど……」
何故か、口篭る田中さん。
トイレに何かあるのかな?
でも私の膀胱も結構、限界なんだけど……


