Wonderful DaysⅠ



「あの時は、油断してただけだ!」


その反応に、苦虫を噛み潰したような顔を見せた赤髪男は魁さんじゃなくて私を睨む。


「油断ねぇ……?」


赤髪男に向かって、面白そうに口角を上げる葵さん。
その反応が気に触ったのか、今度は葵さんを睨むけど


「マリアちゃん、何食べる?」


赤髪男をスルーして、メニューを渡してくれる葵さん。


「ありがとうございます」


お礼を言ってメニューを受け取ったけど、私一人で食べるのって、物凄く気まずいんですけど……


目の前の赤髪男は、既に唐揚げとポテトを食べ終わっちゃってるし、葵さんと魁さんはコーヒーと紅茶をそれぞれ飲んでいて、メニューすら見ていない。


「どうしたの?」


中々、メニューを開かない私に葵さんが声を掛けてきた。