「あ…えっと……顔に何かついているのかと」
真面目に言ったのに
「ぶっ!」
今度は、前の席から吹き出す音が聞こえた。
ちらりと見れば……
案の定、声を押し殺して笑っているのは葵さんで。
───葵さんって、もしかして笑い上戸とか?
「くっくっくっ……マリアちゃんって面白い子だね」
「ただのバカだろ」
笑いを抑えて話す葵さんと、ポテトを口に入れながらバカにする赤髪男。
赤髪男に反論出来ない自分が恨めしい。
やっと笑いが収まったのか……
葵さんが再び私を見て、にこりと微笑むと
「その服、よく似合ってるよ」
お褒めの言葉を頂いた。


