Wonderful DaysⅠ



「ほら、マリアちゃん。早く座って?」


チョイチョイと人差し指で指し示す先は、当たり前だけど魁さんの隣の席しかなくて。


「し、失礼します……」


一応、断りを入れた私を一瞥した魁さんは「あぁ」と短く返事をすると、少し奥にずれてくれた。
了承を得られたから、遠慮がちにソファーの端に腰を掛けたんだけど……魁さんが隣に座っていると思うだけで、すっごい緊張する。

何だろうか……圧迫感?
周囲に発している近寄るなオーラのせいなのか、隣を見る事すら出来ない状況で徐に視線を動かせば、頬杖をついたままで私に笑顔を向けているお方が一人。


「?」


気のせいじゃないよね……?
葵さんにずっと見られているような気がするんだけど……

もしかして、顔に何かついてるとか!?
自分の顔をペタペタと触ってみるけど、何もついてなさそう……


「何やってんだ?」


隣から掛かったお声に、顔に両手を当てたまま振り向けば……
怪訝そうに見ている魁さんがいた。