Wonderful DaysⅠ



どこまで迷惑掛ければ気が済むの、私っ!!

自分の体から血の気が引いていくのがわかる。


───明日、家に戻ったら絶対お金返さなきゃっ!!


着替えを終えた私は、制服を紙袋に入れると急いで魁さんの待つ席へと向かった。


───あれ?


トイレから出て席に向かえば、魁さんの向かいの席には誰かが座っていた。

後姿だし、まだ席まで距離があるから誰なのかはわからないけど、男の人だ。
話をしているなら、邪魔しちゃ悪いよね?

ぴたりと止まってしまった足を一歩後退させれば、背中に受けた衝撃に振り返る。


「うおっ!」


「ごっ、ごめんなさいっ!!」


誰かにぶつかってしまったようで、咄嗟に謝ったんだけど……


「危ねぇな……って、てめぇかよ!」


───ん? てめぇ?


お辞儀をして床の絨毯に向けていた視線を声の主に合わせれば……


「…あ……」


本日、二度目の突き刺さりそうな視線を向けていた赤髪男だった。