Wonderful DaysⅠ



女の子相手に護身術を使う訳にもいかなかったけど、顔を叩かれるのだけは勘弁。
顔をガードしてたけど、一向に衝撃が訪れる事は無く……

ゆっくりと視線を上げていけば


「───何してる」


冷たく見下ろすダークブラウンの双眸と視線が交わった。


「……あ…!」


「……魁さん」


私に振り下ろされる筈だったその手は、魁さんによって動きを止められていた。

女の子達はというと……
突然現れた魁さんの姿に声も出ないらしく、ただただ呆然とその姿に釘付けになっていた。


「その手を離せ」


私の手首を掴んでいる手に視線を落とした魁さん。
それを指摘されてハッとした女の子は、慌てて手を離すと


「す、すみませんでしたっ!!」


何故か魁さんに謝った。


───何で、私じゃなくて魁さんに謝るの?