それに苦笑いしか返せなくて 「か、鍵がありません……」 「落としたのか?」 「いえ……持って出るのを忘れました」 私の言葉を聞いた魁さんは「───はぁ…」と盛大な溜め息を吐いて額に手を当てた。 情けなくて視界が涙で滲む。 「家には何時頃帰ってくるんだ」 魁さんの言葉に益々、体が萎縮する。 とても言い辛い…… 「今日は誰も帰って来ないんです」 私の言葉を聞いた魁さんは眼を大きく見開いて 「マジかよ……」 項垂れた。