Wonderful DaysⅠ



私を睨んでいるんじゃないんだろうけど・・・


───ひぃぃぃっ!!やっぱり、こここここ怖いよ───っ!!!!


兄さん達の眼力で慣れている筈なのに、魁さんに睨まれると肩が竦む。

美形が凄むとこんなにも怖いのだろうか・・・

白皇の男達も、ついでに私も蛇に睨まれた蛙のように動けなくなっていた。

何も言葉を発しないままバイクを降りて、公園に足を踏み入れる魁さん。

誰も動く事無く、魁さんは私の目の前まで来ると


「───マリア」


私の名前を呼んだ。


「は、はいっ!」


睨まれているような感覚と緊張のあまり声が上擦る私を見下ろす魁さんは


「何してる?」


何て答えればいいのかわからない質問をしてくる。


何をしてるって・・・今の状況を説明すればいいのだろうか?


「えっと・・学校帰りに待ち伏せされまして此処まで連れて来られたんですけど、自力で帰ろうと思って白皇の人達から逃げようとしてたところです」


状況説明を終えると、魁さんは私の少し先で未だに向こう脛を押さえてヒーヒー言っている男に視線を向けた。


「・・・・・」


だから、無言にならないでくださいってば。