───こっ、怖っ!
別に睨まれるのが怖いんじゃなくて。
その迫力のある顔で近付かないでくださいぃっ!
これは、一刻も早く此処を離れた方がよさそうだ。
「ちょっと、聞いてんのっ?」
「ご、ごめんなさいっ!」
まだ、文句を言ってきそうなギャルに急いで謝って駆け出した。
「えっ?ちょっ・・・!」
走り出した私に手を伸ばしてきたギャルだったけど、私を捉える事無く、その手はむなしく空を切った。
そのまま、ぐんぐんと前に進んで行けば急に窮屈感が無くなる。
「あれ?」
勢いよく進んでいた私は人混みの最前列へ飛び出していた───


