Wonderful DaysⅠ



───あぁ、私また・・・


私を気遣ってくれるアル兄さんに涙が出そうになる。

いつも全力で私を守ってくれる2人の兄さん達には感謝の気持ちでいっぱい。


「ほら、行くよ?」


綺麗に包んでもらったメガネを受け取り、促されるまま歩き出す。


その後は、アル兄さんが予約していたフレンチのお店で食事を済ませると、ショッピングをしたり遊園地で遊んだり。

ぶらぶらと散歩をしながら歩いていると、普段見る事の無いポニーが観光用の馬車を引いていて。

海から吹き込む冷たい風に身を竦めながらオープンカフェでホットココアを飲んだ。

何だか、ゆっくりと進む時間の流れに心がじんわりと癒される。

そういえば・・・日本に来てからこんな風に出掛けた記憶がない。

迷子になる私は、一人じゃ絶対にこんな所に来れないし。