Wonderful DaysⅠ




「木田、みなとみらいのビルまで行ってくれ」


電話を終えた兄さんが車に乗り込むと「了解致しました」とドアを閉めた木田さん。


行き先を確認した木田さんは車に乗り込むと静かに車を発進させた。





───あれから『みなとみらい』にある大きなビルの前で車が止まった。

兄さんに次いで降りてみれば、ズラリと並んだ従業員の皆さんに出迎えられて、ちょっとたじろぐ私。

そんな私の背中に手を添えて前に促す兄さんとビルの中に入れば・・・

そこはショッピングモールだった。


「ねぇ、兄さん」


「何だい?」


「ショッピングモールが、こんな時間に開いているわけないよね・・・?」


それくらい私にだってわかる。


「さっき、電話して早めに開けてもらったんだよ」


アル兄さんの言葉に疑問が浮かぶ。


───そんな電話一本で、開店時間が早まるなんて事があるのだろうか・・・