午後の授業がやっと終わる…



「まったく勉強にならなかった〜(T_T)」



そう言って机に突っ伏すと



「いやいや、しっかり聞いてる普段もテストに反映されてないから関係ないだろ(笑)」



「失礼なっ!これでも今まで赤点はないんだからっ!!」




顔をあげると新篠くんが机の前に立っている




「自慢になんの、それ?(笑)つーか、早く帰るぞ」



鞄をホイッ!と渡される



んっ?
誰と誰が一緒に帰るんですか?



きょとーんとしていると新篠くんが


「毎日一緒に帰るって昼休み屋上で言ったよなぁ、俺。


まぁ、バカ芽衣が覚えてるわけないか(笑)」



「ひどい!バカ芽衣ってひどい!」



あたしが文句言うと耳元で


「ぢゃあ天パ芽衣?(笑)」



って囁き意地悪な笑顔を見せる



「そんなに近付いて言わないでよ!」



あたしがバッと新篠くんから離れる



「でも聞こえちゃ悪いかと思って、別に普通に言っていいならいいけど…。


っていうか、なんで彼女なのにそんなに離れるわけ?」



「ご、ごめんなさい。バカ芽衣で大丈夫です…」




もう、あたしはこの男に逆らえない…―