「そうかそうか、俺のこと嫌いなのか」

そう言って私に近づいてきた。
私は椅子から立ち上がって少しずつ颯汰から離れようとした。

「なによ、近づかないで!」
「なぁ、わかってる?」
「は?なにが?もしかして、怒ってるとか?」

ーードンッ

「痛っ!え、嘘!?うしろ壁じゃん!」
私は颯汰と壁にはさまれる状態になってしまった。
「もちろん怒ってるよ?でも、その前に今2人きりってこと忘れてねぇか?」
颯汰は不気味に笑いながら、私の腕をつかんで壁に押し当てた。