「そ、そんなんじゃねぇよ!」

颯汰はそう言ったあと、違うとこを向いてしまった。

「え?颯汰?まさか、図星だったの?ははっ」
「笑うんじゃねぇーよ!どっか行け!」

颯汰は私のほうに顔を向けずにしゃべっていた。
彩香もそれを見て笑っていた。
颯汰、たまには可愛いとこもあるじゃん。

あぁー、違う!ダメだ!
騙されるな私!!!

「ヤダね!彩香としゃべるもん!」
「もういいよ!勝手にどうぞー」

そう言って、颯汰は寝てしまった。